こんにちは。ソフトウェアエンジニアのじゃがいもです。最近は25年前に発売された不動のバイクを直すということにハマっています。学ぶことがたくさんあって楽しいです。
ということで、本題に入ります。 今回は2022年10月に開催された、日本最大級のハッカソンイベント「Hackday」に出場した経験から感じた、ものづくりで大切なポイントをお話ししていきます。
「ハッカソン」とは
ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた言葉が、ハッカソン(Hackathon)です。 エンジニアやデザイナーなどが集まってチームを作り、特定のテーマに対してそれぞれが意見やアイデアを出し合います。決められた期間内で成果物を作り、その成果を競い合うイベントです。 アメリカで生まれたもので、GoogleやAppleが行ったことで有名になりました。
「Hackday」とは
総勢数百名のエンジニアやデザイナーがチームを作り、最新のテクノロジーを活用して、24時間で開発した作品を発表して競い合う日本最大級のハッカソンです。 毎年1回開催されており、約10年の歴史があります。
テーマは「日本のデジタル化」
これに沿った作品作りが求められます。 チーム構成はエンジニア2人、プランナー2人で挑みました。
Hackdayのルール
詳しい説明は公式ホームページをご覧ください。 hackday.yahoo.co.jp
どんなものを作った?
「バスで幼児置き去り」というニュースを見て、これをITの力で防止できないかと思い、「幼稚園バス幼児置き去り防止」というテーマに決定しました。
作品の名前は「みまもるぞう」
子供たちを「見守る」+かわいい、安定感がある「ぞう」を組み合わせた名前です。
結果は?
予選では上位10チームに選出され、決勝戦では2位(Silver)になることができ、賞金100万円を獲得することができました。
ここから、イベント中に感じた「ものづくりでの重要なポイント」をお伝えしていきます。
ものづくりで重要なポイント
予選から決勝まで様々な審査員の方や出場者の方にお話を聞いて感じた重要なポイントを「3つ」をお話しさせていただきます。
1、プレゼンテーションには開発と同じ時間をかけること
Hackdayでは24時間という短い時間の中での作業時間だったので、プレゼン準備に時間をかけることができず、本番発表では時間が足りなくなってしまったり、発表資料の質が低いチームがみられました。 ハッカソンでは作品作りに多く時間を使ってしまいがちですが、プレゼン資料作成や発表練習にも時間を多く使い、見ている側がハラハラしない、余裕のあるプレゼンを心がける必要があります。
2、「課題の質」が何よりも大事
ハッカソンでは「使ったことのない技術を使ってみたい」「飛び抜けた技術力を見せつけたい」など、使いたい技術ベースで課題を決めたり、「こんなものあったら便利だな」という軽いアイデアをベースに課題を決めることが多いケースかと思います。
ここでは、ハッカソンで勝つためにはどのように課題を決めたらいいかをお伝えします。
作品決めで一番重要なのは「課題に対する解決策」ではなく、「課題の質」であるということ。 使用している技術のレベルが高くても、課題が弱ければ共感してくれる人も少なくなります。
例えば、「身体情報や天気の情報を使用して、おすすめのレストランを教えてくれるシステム」よりも「利用規約を意訳して分かりやすくしてくれるシステム」の方が、課題としては多くの人が共感してくれると思います。
3、チーム内では遠慮せずに言い合うこと
ハッカソンでは短い時間の中で、一つのものを協力して作っていく必要があります。 少しでも納得がいかないことや、理解できないことがあった場合はその場でお互いが納得いくまで話し合い、目指すゴールを常にすり合わせておく必要があります。
誰かが納得いかない状態で進めていくと、チームの雰囲気が悪くなり、楽しんで開発することはできませんし、開発している作品にも影響が出てきます。
開発した作品説明
バスの入り口にセンサーを搭載したマットを置きます。
子供たちの靴の中敷の下に小さなタグ(rfid)を入れます。
バスに乗降車する時、タグがマットのセンサーに反応し、誰が乗降車したかがウェブサイト上から把握することができます。
置き去りが発生した場合は、幼稚園の事務室等に置かれたスマートスピーカーからアラートが流れたり、親御さんへのline通知が行われます。
システム構成
webデザイン
まとめ
制限時間の中で何かを伝えることや、チーム内で意見をぶつけ合うということは、ハッカソンだけではなくビジネスシーンでも非常に重要なことだと思います。
私も今回のハッカソンで学んだことを日々意識していきたいと思います。
発表した動画はYahoo Hackday公式アカウントから見ることができるので是非ご覧ください。
\\『真のユーザーファーストでマーケットを創造する』仲間を募集中です!! //