クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

私たちエンジニアチームの現在地と2024年にやっていくこと!

こんにちは。
エンジニアチームのマネージャー、桃原です。

今回は2023年〜2024年のエンジニアチームの現在地について話していきます。

私たちは「真のユーザーファーストでマーケットを創造する」を掲げ、
より良いサービスをどこよりも早くユーザーへ提供していきたいと考えています。
クイック Web事業企画開発本部

その中でエンジニアチームとしては、セキュアな環境を作りながらも、
開発生産性を向上させる仕組みや一人ひとりの力、チームとしての力を高めていく事を進めています。

個人的には、リクルート創業者 江副浩正氏のことば
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」がとても好きで、
マネージャーとしてチームメンバーにそのような機会を提供するだけでなく、
メンバーが自ら手を挙げたくなる環境をどうやって作るかを意識しています。

今回のブログはクイック社内の状況説明になりますが、変化を続けている事や、
このような現在地に対して満足していない事が少しでも伝わればと思っています。

2023年に挑戦する事として書いたのは、この記事です。 aimstogeek.hatenablog.com

対応が進んだところもあれば、未整備なところもあります。
私自身、2023年で大きく変えていくという想いで動いてきました。
同時に組織全体(クイックWeb事業企画開発本部)としても攻めに向かうための土壌を整えるタイミングで、あらゆる職種が一丸となって進めてきました。
実際にやってみての状況を振り返りながら2024年についてお話します。

目次

1. セキュリティ強化

セキュリティについては、特に動いていただいている方が多く、
エンジニアチーム、コーポレートIT、情報システム、インフラチーム、セキュリティのタスクフォースチームも 一緒に動く事が多くそれらを併せてお話します。
「開発環境面」、「インフラ面」、「コーポレートIT面」の3軸で動いています。

<開発環境面>

今までクラウドのサーバやデータリソースへの接続について、
許可された一部メンバーに限ってLocal環境から直接または、踏み台を経由して接続する事ができていました。
しかし、セキュリティリスクを鑑みてDEV/STG/PRDすべての環境において完全に撤廃。
一人ひとりがアクセスする専用のAWS WorkSpaces上からのみ接続できる環境を利用する事で、すべてのアクセス状況、アクセスパスを管理出来るようになりました。

<インフラ面>

EOLが近づいているAWSサービスのアップデートを計画的に実施。
今まで実現できていなかった一部の環境においても、コンテナ化する事ができました。
コンテナ化によって各種ミドルウェアの依存度を下げ、以前と比較すると最新バージョンを追従しやすい環境が構築できました。

<コーポレートIT面>

社内の開発マシンについて、EMS、MDMなどの導入により、
よりセキュアで統制管理が行える環境が実現しました。
エンジニアチームとしては、日々新しいツールやサービスを導入していきたいと考えており、コーポレートITや情シスと接点を多く持ちながら、一緒に環境を作っています。
弊社のコーポレートIT、情シスは一方的に管理を強めるのではなく、事業にとって何が必要で、どの権限をエンジニアチームへ委譲するかなど、アクセルとブレーキのバランスを一緒に考えて頂けます。
こういう素敵な方々がコーポレートITを担っています。 www.wantedly.com

2. システムの運用効率化に向けた状態可視化と権限移譲

結論としてまだインフラチームからプロダクト開発チームへ開発に必要な権限を移譲できていません。
しかし移譲するまでの準備は着実に整ってきました。

具体的には
AWSのサポート体制を整備

現在保有しているすべてのAWSアカウントに対し、プロダクト開発チームからAWSの直接サポート、問い合わせが行える環境を整えました。
今までは特定アカウントのみのサポートだったため、プロダクト開発チーム→インフラチーム→AWSサポート窓口のような連携が必要でした。
この制約によって必要以上に時間がかかり、さらにインフラチームの業務負荷も増加していました。

プロダクト開発チームでインフラレイヤーを対応できるようにツール切り替えと勉強会を実施

新しく生み出す環境構築のコードはTerraform/Ansibleとしました。 今まで構成管理で利用していたItamaeは利用してきた経験者が少なく、ノウハウに関する情報が少ないことから、初学者は習得に時間がかかっていました。
標準セットを業界標準に切り替えていく事でプロダクト開発チームで容易に修正出来る環境を整えています。
また、チーム内で勉強会やコードレビューを実施し、運用しながらノウハウが継承できるような体制を作っています。

3. エンジニアチームのパフォーマンス改善

エンジニアチームの開発生産性を向上させるため、ツール改善と状態可視化を進めています。 GitリポジトリをGitHubへ切り替え、FindyTeam+によってチームの状態可視化を進めています。 プロダクトコードがGitHubに移ったチームから順次GitHub Copilotの導入も進めていきます。
また、CI/CD環境の刷新を今年進めていきます。
コードベースは今までセルフホストのGitLabを利用していましたが、コードベースをクラウドに移す事で、CI/CDを社外SaaSに置き換えて行きます。同時にE2EテストもSaaSを頼れるようにします。
(例:CircleCI、Autifyをイメージしています)
まずは新しいプロダクトコードを上記環境に乗せていき、既存の引っ越しを段階的に進めていく予定です。
土台は2023で準備できたので、これから推進と運用を進めていきます。

4. エンジニアチームの組織力強化

エンジニアの人数が増えてきた事もあり、あらゆるコミュニケーションパスがマネージャーの私に集中してしまう課題がありました。
(もちろん捌けないし、意思決定が遅延するだけ)

そんな中、エンジニアチームの中に4つの班(社内では「クラン」と呼んでいます)を設け、日常的なエンジニアメンバーとの対話については、クランの中で実施していくようにしました。
クランの構成は、1人のクランマネージャーと3-4人のクランメンバー。
今後は、エンジニアチームとして推進する様々な取り組みをクラン単位で課題解決していく仕組みを目指したいと考えています。
(例:育成、エンゲージメント向上、開発生産性向上)

今まで個人の自己研鑽時間としていた活動(社内では「EngineerBootCamp」と呼んでいます)を、徐々に運営委員会へ主導権を渡し、組織の中でもより権限委譲を進めながら、活性化を進めていきます。

運営委員会による、リブート方針決め

エンジニアチームとして、プロダクトを作る技術的な成長以外にも、人として成長できる機会を多く作り、サービスや組織を推進できる人を育てていきたいです。

5. エンジニアチームの挑戦を社外に向けて発信していく

こちらは、まだ大きな変化を起こせていません。
クイックのエンジニアチームが、なぜ存在するか、何をしているか等の認知を広げるために、チーム一丸となって2024年に大きく進めていきます。

2024年に取り組むのは具体的に2つです。
1つめは本ブログについてです。

本ブログについては、今までエンジニアチームのマネージャーによって運営されていましたが、若手メンバーに運営を託しました。
こちらもリブートを行い、より熱量高く、楽しめる方が中心となって発信していく事を準備しています。
改めて目的から媒体選定、コンテンツ内容を決めるところをお任せしています。
今後大きく変化すると思いますのでお楽しみに!

2つめは、マネージャーである私の発信です。
弊社のサービス・事業・組織や、エンジニアチームとして育成や社内の文化風土の醸成をどのように行っているか。
以下のような記事を発信していますが、2024年はライトな物も含めて発信頻度を高めていきます!

ttj.paiza.jp www.wantedly.com job-draft.jp

6. さいごに

クイックWeb事業企画開発本部は、新しいサービスや組織体系、制度など、すべてにおいて満足せず変革を行っています。

常に根底にあるのは私たちのミッションである「真のユーザーファーストでマーケットを創造する」
そのために強いエンジニアチームに進化、変化していく事がマネージャーの私に課せられたミッションです。 だからこそ、エンジニアチームは互いに刺激を与えあえる関係性、高いものを求めあえる(言いあえる)関係性を構築していきたいです。

2023年は整備、準備、リブートを進めたタイミングでした。

2024年は仕込んだ仕組みを推進するタイミングです。
私がこの変化の多いフェーズを誰よりも楽しみ、チーム皆で盛り上がっていきたいと思います。


\\『真のユーザーファーストでマーケットを創造する』仲間を募集中です!! //

919.jp