クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

出力はまた次の入力になるということ

どうもこんにちは、Czです。

最近は技術的なアウトプットより、自分の考えをアウトプットするのに興味があります。 ということで、今回はコラムを書いていこうと思います。

入力と出力

「入力」と「出力」と聞くと以下のようなものが思い浮かびますね。

入力

  • ユーザーからの入力
  • 外部システムからの入力
  • マウスやキーボード、マイクなどの入力デバイスからの入力

出力

  • 画面表示
  • 印刷
  • 外部システムへの送信
  • ディスプレイ、プリンター、スピーカーなどの出力デバイスへの出力

エントリーフォームを用意して、ユーザーが入力してくれたらサンクスページを表示するといったWebサービスを作ったことがある人も読者の中にいるのではないでしょうか。

ユーザーが入力して、画面に結果を出力する。 まさに入力と出力ですね。

この「入力と出力」のことをまとめて「入出力」と呼んだり、英語のInput/Outputから「I/O」と呼んだりもします。

今回はこの入出力を、色んな事例に当てはめて考えてみたいというのをテーマとしたいと思います。

日常に潜む入出力

Case1 ブログを書く

私は今ブログを書いています。
しかしどうもスランプで中々筆が進みません。

書きたいテーマはあるのに、いざ書こうとすると

「面白いネタないかな?」
「あれ?これでいいんだっけ?」
「表現方法がわからないなぁ」

と情報不足が浮き彫りになってしまいます。

そういった時は
コーヒーを飲みながら調べ物をしてみたり、
外を歩きながら何かないかなと探してみたりします。

そう、これらの行為で見つけた情報はまさに「入力」と言えるでしょう。

では「出力」はというと・・・
先ほどの「入力」の目的から考えてみましょうか。

「ネタないかな?」
「いいんだっけ?」
「わからないなぁ」

とこれらの情報不足を解消するために「入力」を探し求めていたのでしたね。

ということは、出力は「情報(情報不足の解消)」でしょうか?

おかしいですね。入力も出力も「情報」になってしまいました。

そもそもなぜ「情報」を求めていたか遡ってみましょう。

・・・そうですね。ブログを書く際に情報不足を感じたからですね。

ブログを書くという行為の成果物として「ブログ」が出来上がるので、 出力「ブログ」ということになります。

ここまで読んでくれた方の中には、

『 入力が「情報」、出力が「ブログ」、当たり前だろ』

とか

『やたら遠回りしている気がするな』

とか思われた方もいるかもしれません。

そうですね、私はこういった思考をするのが好きなので、敢えて遠回りしたりします。

よくいえば「多角的な視点」、悪くいえば「絡むとめんどくさい人」でしょうか。   ご了承ください。

知識・スキル・経験は過去の入力

先ほどのブログの件では、情報集めを行い、その情報のことを「入力」と呼びました。
しかし情報集めを行わなくてもブログを書き上げることはできますよね。

この場合「入力」は無しということでしょうか?

考えてみてください。本当にまっさらな状態からブログを書くことはできますか?
違いますよね?過去に得た知識やスキル、経験をもとに書くと思います。

つまり、過去に得た知識やスキル、経験もまた入力と言えるのです。

そう考えてみると、全ての出力は入力が必要と考えることができるかもしれません。

少しこじつけの様に見えるかもしれませんが、私はそう考えます。

状態の変化も出力になる

Case2 元気を出す

続いて「元気を出す」について考えてみましょう。

出力は「元気」かな?と思うのですが、元気って目に見えないですよね。
むしろ「元気な状態になる」という方がしっくりきます。

でも逆に考えると、そもそも状態の変化のことを「出す」と表現しているなら、 状態の変化「出力」と捉えても良さそうな気がしてきました。

ということで、出力は「元気を出す(元気な状態になる)」で良いですね。

手段はいくらでもある

続いて入力について考えてみましょう。
元気を出すにはどんな入力が考えられるでしょうか?

  • 美味しいご飯
    手段: 美味しいご飯を食べる
  • 良い寝具
    手段:良い寝具でしっかり睡眠を取る
  • 好きな音楽
    手段:手段:好きな音楽を聴く

「ブログを書く」の時に比べ、入力の選択肢が増えました。
おそらく、これ以外にももっと元気を出すための入力案を考えることができるでしょう。

出力を目的と言い換えた時、
目的を達成するための手段(入力+処理)はいくらでも考えられるということです。

手段を狭めてしまう言葉

しかし、逆に手段を狭めてしまう言葉があります。
仕事を例に考えてみます。

ある目的が設定されたタスクに対応する時、「このタスクはどうすべきですか?」と尋ねた経験はありませんか?

この「〜すべき」「〜しなければならない」などの言葉を使うと知らぬ間に手段を狭めている可能性があります。

「今までそうやっていたから、今回も同じ手順で実施すべき」

確かに確実性をとるならそれでもいいかもしれません。が、より高い成果は期待できないでしょう。

つまり、目的を達成できたとしても達成した時の質が上がることは無いということです。

高い質を目指すには、手段を狭めてしまう言葉をなるべく使わないようにしたいですね。

限られたリソースの中から最大の効果を出す

より元気を出すには「大金」が必要だという結論に至りました。(いつの間に?)

しかし「大金」は入力コストが高いです。
この入力を用意するのは中々大変なことです。

大金が用意できれば、元気になれるのに・・・シクシク
しかしそうも言っていられません!ガソリン代高騰のダメージは大きいのです。

なので、限られたリソース(入力)の中から、如何に元気の出る選択ができるかを考える必要があるのです。(つまりコスパを上げる)

あの人に「ありがとう」と言われるだけでも元気になれそうな気がします。

私の「目的」はあなたの「手段」

Case3 料理を作る

3回目ともなると「入力」「出力」の見極めもお手の物ですね。
このケースの場合は、入力が「材料」で、出力が「料理」になります。

「美味しいご飯」を作るために最高級の材料を用意し、料理の勉強もいっぱいしました。
おかげで納得のいく料理を作ることができました。見事目的達成です。

するとそこに元気のない人が現れました。
その人はすごく疲れ切った様子でその場にへたり込んでしまいました。

「これ食べる?」

私は先ほど作った料理を咄嗟に渡しました。

その人は「うまいうまい」と言いながら綺麗に食べ、
そして「ありがとう」と笑顔を見せ、消えてしまいました。

私が目的だと思っていた「美味しいご飯」。 しかし、それは元気がない人を元気にさせる手段だったのです。

あの人が言った「ありがとう」という言葉で私も元気になれた気がします。 (消えたのは意味わかんないけど)

出力の到達点

我々は普段の生活や仕事の中で様々な出力を行っています。

楽しいものもあれば、辛いものもある。
今行っている退屈なタスクでさえ。

でもその出力を待っている人がいることを忘れないでほしい。

「僕のした単純作業が この世界を回り回って まだ出会ったこともない人の 笑い声を作ってゆく」

これはMr.Childrenの「彩り」という曲のワンフレーズ。
エンジニア2-3年目の時に聴いて励まされた曲。

当時は「なんのために?」と思いながら仕事をしていて、プロジェクトや組織、会社の目標もなんとなくわかるけどモチベーションに繋がらない。

そんな時に気付かされた「その先に待っている人がいる」

あなたがもし、目の前の仕事に精一杯だったり、退屈に感じていたりしているなら「先の先の先の先...」出力の到達点を意識してみよう。

それはユーザーだったり、家族だったり、大切な人かもしれない。

その人たちを笑顔にできた時 その笑顔がまた自分への入力となり サイクルは続いていく

最後に

入力と出力についてただひたすら考えてみたけどなぜか最後エモい感じになってしまった。
でも自分の考えをこうやってアウトプットできるのもいいかもね。

このブログが誰かのインプットとなって、新たなアウトプットが生まれることを願います。


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