クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

一枚岩のデザインチームを目指して

一枚岩のデザインチームを目指して

こんにちは。株式会社クイックWeb事業企画開発室(以下、「Web室」)デザインマネージャーの佐藤宜也です。

僕は今、Web室内に配属されているデザインチームをマネジメントしています。
人材業界を中心に、toC / toBなどのサービス、コンテンツ / 広告クリエイティブ、社内基幹システムなどその対応範囲は広く、メンバーそれぞれの強みを活かしてデザインに向き合っているチームです。

チームとしての歴史は若く、まだまだ小規模です。
そういう状況だからこそ、メンバーの意思統一をはかり一枚岩のチームを目指すことが大事だと考えています。
今のメンバーで一枚岩になることで生産性の向上につながることはもちろん、これからのチームの成長速度の加速につながると思うからです。

ここでは、一枚岩実現のために取り組んだ施策の中で特に印象深かった2つの事例と、実現したいチーム像を綴ります。
社内メンバーはもちろん、僕たちのカルチャーや価値観を知りたい、という方にも楽しんで読んでもらえると嬉しいです。是非、読んでみてください。

事例1:アシミレーションワークの実施

私がマネージャーに着任した時に、まず一番に取り組んだこと。
それが、このアシミレーションのワークです。

※アシミレーションの詳細に関して、ここでは割愛します。興味ある方は下記引用元をご覧ください。

・アシミレーションとは
直訳すると「融和」「同化」の意味。組織開発の手法の一つで、具体的にはチームのリーダーとメンバー間の相互理解を深め、関係構築を促進する仕組みを指します。チームに新しいマネジャーが着任したときなどに用いられることが多く、メンバーと新任のリーダーとの融合を図るために、上司抜きで上司について語り合う場を設け、その議論の内容を匿名で上司にフィードバックするのが、アシミレーションの一般的なやり方です。
(引用元:日本の人事部

私僕自身がメンバーにどう思われているのか。僕がやろうとしていることが、メンバーと合っているのか。まずはここの解像度を上げに動きました。
ここで認識齟齬があると、どんなアクションを起こそうとも、メンバーと僕との溝が知らぬ間にどんどん開いていってしまうと考え、それはどうしても避けたかったのです。

部長のファシリテーションの協力のもと、ワクワクドキドキで行っていただきました。
普段から仲良く色々な話をしているとはいえ、あらためてみんなで僕自身のことを話されるという経験は初めてのことだったので、好奇心と少しの不安がいりまじってました(笑)。
幸い、ネガティブな話はあまりなく、僕が意識できてなかった中でのメンバーとのギャップが見えたり僕への要望がわかったりと、とても有意義なワークになりました。

この結果は、今でも見直すことで初心に立ち返ることに役立っていますし、今後も定期的に行ってアップデートをしていきたいとも考えています。

このアシミレーションというワークですが、もし、マネージャーやリーダーになったばかりの方がいらっしゃったらおすすめのワークです。

事例2:チームメッセージの制作

メンバーと僕との相互理解が深まったところで、次はチーム全体の方針を決めていきました。

Web室のデザインチームとして目指すべき状態、あるべき姿とは何か。それを実現するためにはどういうスタンスや意識が大事なのか。そういったことをメンバー全員で言語化していくことに取り組みました。

チームで掲げたいと思えるメッセージをメンバー自らの言葉で生み出すことで、それぞれが当事者として「チームの方針=自分の方針」という意識を持ってもらえればと思いました。

デザインチームとして目指すべき姿とその実現に必要な要素を洗い出し、その要素に対して、できていることとできていないことの認識を、メンバー同士で合わせていくところから議論をはじめていきました。

その議論をすすめるにあたって意識してほしいこととして、「今いるメンバー全員がコアメンバーと思って欲しい」ということを伝えました。そして、ひとりひとりがチームのコアメンバーとして発言・提案してもらえるような進行を心がけました。

メンバーそれぞれが大事にしていること。課題に感じていること。実現したいこと。デザイナーとしてデザインチームとしてどうしていきたいかなど、メンバー全員の想いを出来る限り正直に自分の言葉で出してもらい、みんなでメッセージを整形していきました。

メンバー自身が誇りと愛着を持てるメッセージにしたかったので、言葉選び、覚えやすく言いやすいフレーズなど、意味はもちろんのことメッセージの表現というところにも時間をかけました。

できる限りの拡散と収束を繰り返し、時には意見が停滞してしまったりしながらも、最後はチーム内コンペという形式でひとつのメッセージに落とし込めました。
(こちらのメッセージは、機を見て公開できればとも考えています。今はまだ非公開とさせてください。)

全メンバーから出てきたメッセージということもあり、メンバー内で愛着をもって使っていきたいと思えるメッセージになったかと思います。

せっかく完成したチームメッセージなので、日常的にどんどん使っていき、染み込ませて血肉化していきたいと考えています。
その取り組みの一環として、メッセージをテーマにしたグラフィックをメンバーごとで制作してもらい、そのグラフィックを大画面モニターに写しながらのチームMTGを実施しています。
デザインはメンバーに完全にお任せ。自由にグラフィックデザインを楽しんでもらう機会にしてもらえたらと考えています。

実現したいチーム像

今、僕たちのチームは、洗い出したひとつひとつに課題に対して打ち手を考え、解決に向けて動き出している状況です。
その解決を通して、目指しているチーム像として2つのチーム像を考えています。それが、以下になります。

  • 学びをつづけ常に成長しつづけるデザインチーム
  • デザイン水準を自分たちで引き上げていけるデザインチーム

この2つのチーム像について説明させていただきます。

まず、実現させたいのが、「学びをつづけ常に成長しつづけるデザインチーム」になるということ。
そのためには失敗をおそれないチャレンジ精神が大切。
そこで必要なことは当事者意識。

「自分で決めたことに対しての失敗は成長につながる。他人に決められたことに対しての失敗は言い訳になる。」という僕の好きな言葉があります。これは、自分で決めていくということの大切さをよく捉えているかと思います。

極端なエピソードですが、シリコンバレーでは失敗をしたらパーティーを開いて賞賛する文化があるという話を聞いたことがあります。
「失敗したじゃん!やったね!」となってしまい、失敗したときの悔しさが無くなってしまうと失敗の価値が無くなってしまいそうなので、実態がどうなっているか気になりますが(笑)。
パーティを開くとまでいかなくとも、少なくとも失敗を活かしていくという気概のもと、挑戦を続けていきたいと思えるチームになっていこうと思います。

そして、成長していく過程で実現していきたいもう一つのチーム像が、「デザイン水準を自分たちで引き上げていけるデザインチーム」でありたいということ。
インハウスのデザインチームとして、私たちがWeb室のデザイン品質の責務を担っていることを自覚し、自らの意思で向上させていくことが必須だと考えています。

それは、表層的な見せ方だけではなく、達成すべき目的、解決すべき課題に対してデザインできているか。ということを含めてです。
表層的な見せ方を軽視しているわけではないです。目的達成のためのロジックと見せ方をセットで高次でデザインされている状態を目指しています。

そのために、自身のスキルアップはもちろんですが、チームとしては品質向上のための建設的なフィードバックをし合える文化醸成を強化しています。
デザインの品質は「フィードバックの質」で決まるといっても過言ではありません。
フィードバックは、やり方と受け入れ方の双方向のトレーニングがマストなので、ここをしっかり伸ばしていきたいと考えています。

僕たちWeb室のメンバーは、担当プロダクトにおいて業界No.1を本気で目指しています。No.1になる一因としてデザインを機能させていくこと。デザインが競争力となり得る状態を目指して成長をしていければと考えています。

さいごに

さいごまで読んでいただき、ありがとうございます。

世の中的にデザインの役割が広がっていますが、それは私たちWeb室にとっても変わりません。
組織の拡充に伴い、これから私たちが直面していくであろう多くの挑戦や変化にそなえて、より最善なデザインが求められてくるでしょう。
また、Web室に関わる様々なデザインにアプローチして、Web室をもっともっと良くしていきたいという想いも強いです。

これらの実現のためにも一枚岩になることが必須だと僕は考えています。
簡単なことではないですが、デザインひいてはクリエイティブを心から愛し楽しめる今のチームメンバーであれば実現できると信じています。

みんなのデザインの力でWeb室の組織やプロダクトをより良くしていければ本望です。


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