クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

応用情報技術者試験合格体験記(令和5年秋期)

はじめに

こんにちは、ちくわパンです。
少し前の話になりますが、2023年10月8日に応用情報技術者試験を受験し、一発合格しました!
今回はその合格体験記を共有したいと思います。

応用情報技術者試験とは

応用情報技術者試験は、情報処理技術者試験の一つで、情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験です。IT分野の中級レベルの知識と技能を問う内容が出題されます。

引用:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/list.html

午前試験と午後試験に分かれており、午前は4択問題、午後は10分野のうち5分野を選択して回答する記述問題になっています。

筆者のバックグラウンド

筆者のバックグラウンドはこのような内容です。

  • 理系学部卒(情報系ではない)
  • 異業種からエンジニア転職して半年程度
  • 本試験受験の約1年前に基本情報技術者試験取得済み

なぜ取得しようと思ったのか

基本情報技術者試験の記憶が新しいうちに受けたいと思っていたことと、エンジニア業務経験が浅いため幅広く体系的な知識を身につけたかったというのが主な理由です。

事前準備

情報収集

試験では情報収集が何より重要だと考えています。というのも、特に社会人は学習に充てられる時間が限られており、短い時間の中でいかに効率的に学習するかで結果が大きく変わってくるからです。
今回は、いろんな方の合格体験記を読み漁り、試験の特徴を掴んでいきました。この試験は個々人のバックグラウンドによって午後試験で選ぶべき問題が変わってくるため、バックグラウンドもかなり重要なポイントになります。

学習計画

学習期間と時間は下記の通りです。

  • 学習期間:2ヶ月と1週間ほど(8月から学習開始)
  • 平日の学習時間:30分〜1時間
  • 休日の学習時間:2時間〜5時間

業務が忙しいタイミングでしたが、最後の1週間は業務時間を調整し、平日も午後試験の過去問を解く時間に充てました。

午前試験の対策

使った教材はこちらです

応用情報技術者 合格教本
合格教本で体系的に学習した後、1日最低30問解くことを目標に応用情報技術者試験ドットコムでひたすら演習しました。最新2回分は取っておき、それ以前の6年分が完璧になるまで繰り返し学習しました。間違えた問題のみピックアップできるなど、かなりおすすめのサイトです!

午後試験の対策

午後試験は選択問題なので、1年分の過去問を解いて選択する分野を決めました。 当日は必須分野含めて5分野の選択が必要ですが、当日分野によって難易度のばらつきがある可能性が高いので、余裕を持って下記7分野を学習しました。

  • 情報セキュリティ(必須)
  • プログラミング
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組み込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント

ネットワークは正直自信のある分野ではないですが、身につけたい知識だったことから選択しました。 使った教材はこちらです

応用情報技術者 午後問題の重点対策

解説が詳しいので、おすすめの一冊です。午前対策と同じく、最新2回分は取っておき、それ以前の5年分を繰り返し演習しました。

試験直前

時間を測って、通しで2年分の過去問を解きました。この時点で7割程度の正答率でした。

学習のポイント

午後試験の選択問題は全分野解いてみて考える

一般的におすすめとされる分野も、個々人のバックグラウンドによっては得点しづらい分野であることもあり得ます。
そのため、午後試験は全分野解いてみてから自身の得点しやすい分野を見極めました。
個人的には「プログラミング」「データベース」「情報システム開発」が得点しやすい分野でした。
反対に、「組み込みシステム開発」「プロジェクトマネジメント」は波が出やすい分野だったので、当日の難易度で取捨選択しようと考えていました。

多く解くより繰り返し解く

多く解いて解いたことがある問題を量産していっても「間違えた問題」が増えていくばかりです。試験当日、「解いたことはあるけど、正解はなんだっけ…」ということにもなり得ます。悲しいですよね…。そのため、「正解した問題」を増やしていくために、間違えた問題を正解するまで繰り返し解くことに重きをおいて学習していました。

午後試験は1分野20〜25分で解けるようにしておく

150分で5分野解く計算ですが、当日選択分野を決めるための時間も必要なので、早く解けるように練習していきました。

過去問は解答用紙を印刷して時間を測って解く

最低1年分は実施しておいた方がいいと思います。というのも、午前試験・午後試験ともに150分の試験時間に耐え抜かないといけなく、中々の集中力が必要になるため、慣れておいた方が良いからです。
また、エンジニアをやっていると、筆記用具を久しぶりに持ったという方もいらっしゃるかと思います。記述もあるため、紙に書く練習もやっていってよかったなと思いました。

試験当日

どんな試験にも言えることですが、朝は余裕を持って家を出ること。
また、試験会場が都心部でない方は、コンビニなど近くにないかもしれません。昼食を買っていくことをお勧めします。

午前試験

初見の単語が5個ほど出て焦りましたが、過去問の類似問題も多かったため、手応えはまあまあといったところでした。
午後試験への英気を養うために途中で退室して早めにお昼ご飯をとりました。お昼休憩は1時間しかないので、途中退出をおすすめします。

午後試験

データベースが易化したこともあり6分野解くことができました。
選択分野に関して、「エンジニアとしてプログラミングを捨てていいのか…?」と最後まで葛藤しましたが、自信があったプロジェクトマネジメントを含め、下記5分野を選択して終わりました。

  • 情報セキュリティ(必須)
  • プログラミング(解いたが選択せず)
  • データベース
  • 組み込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント

結果と振り返り

午前も午後も71点という、ギリギリな結果でした。(合格点は60点)
とはいえ合格です、やったー!

正直、業務に直結する知識は多くないですが、この学習によって下記の良い変化がありました。

  • データベース・情報システム分野は、業務で得た知識と体系知識が結びついて理解度が高まった
  • ネットワーク構築への苦手意識が以前より薄れた
  • 他の分野に関しても、業務で直接触れる機会は少なくとも、理解が深まったことでシステム開発の全体像が掴みやすくなった

既にエンジニアとして何年も活躍されている方の受験は不要かなと思う一方、私のような駆け出しエンジニアにとっては良い学習機会となるためぜひおすすめしたい試験です。


今回の合格にあたり、会社からの受験費用の補助*1もあり、とても励みになりました。この経験を活かして、さらに高度な資格に挑戦し、スキルを一層高めていきたいと思います!


\\『真のユーザーファーストでマーケットを創造する』仲間を募集中です!! //

919.jp

*1:※対象の試験に合格した場合、受験費用が戻ってくる制度