はじめまして!情シスのユキチです。
昨年の11月にクイックに中途入社しました! 前職では2年ほどネットワークエンジニアをしていました。
前職では同じネットワークエンジニアとしかコミュニケーションを取ることが無かったので、 最初はヘルプデスクでのコミュニケーションの量の多さに驚きました゚( •̀ㅁ•́;) 今では電話対応も異常な汗をかくこと無くこなしています!
なんやかんやでヘルプデスクの業務に慣れてきた頃、同じチームの福さんから 「ネットワークの作業があるんだけど、お願いしても良い??」 と案件をいただきました!
やったー!機器のリプレース?それともLANの拡張?と目を輝かせて、作業の詳細を聞いてみると…
「東京拠点にある多くの端末に割り振られるIPアドレスが足りないので、対処してほしい」
東京拠点のIPアドレス枯渇問題への対処でした
なんだ、IPアドレスレンジ拡張すれば良いのか、と思っていました。 IPアドレス表を見るまでは……
前置きが長くなりましたが、今回はその問題の原因及び現時点での対処そして今後行っていく理想の対処をお話します。
問題の背景
数年前、クイックではデスクトップPCを有線LANに接続し使用していました。 そのため、1人あたり1IPのみ保持していました。
しかし2019年頃から、 ・全社員PCのノート化 ・Wifi設置 ・社用携帯の社内ネットワークへの参加 を開始し、1人あたり3IPアドレス必要に!
さらに社員数は2倍以上になり……
こうして東京拠点で必要なIPアドレスの数は、数年前と比べて約6倍になりました!
結果、IPアドレスが枯渇寸前になりました。
東京IPアドレス枯渇問題の全貌
そこで回線業者に、東京拠点のIPアドレスのレンジ拡張を依頼しようとしたのですが…
きっちり両脇が固められていました。 東京拠点の前後のIPアドレスが、すでに他の拠点で使われているため 変更や調整に膨大な時間がかかります。
単純にレンジを広げてもらうことは不可能でした。
しかも今回規模が大きくなった東京拠点だけでなく、
同じく規模が大きくなる可能性がある大阪拠点のIPアドレスも前後に余裕無く設定されていました。
こうして、東京拠点のIPアドレス枯渇問題は
各拠点のIPアドレスレンジに拡張性が無い、
という実に根が深い問題のほんの一部ということが明らかになりました。
東京拠点のみの現最善策
東京のみの問題では無いことが分かったとはいえ、新型コロナ感染拡大予防に伴うリモートワークのためにノートPC数百台を早急に追加する必要があったので、IPアドレス設計をやり直し回線業者に依頼しサーバのIPアドレスを変更し……は数カ月ほどの時間を要するため出来ません。
まずは今IPアドレスが枯渇しそうな東京拠点のみ早急に対処する必要があります。
そこで現時点での最善策として、東京拠点の1フロアのみ全く別のIPアドレスレンジを追加することを検討しています。
そしてこの案には大きく3つの実現方法があります。 1.VLANを追加し、回線業者のルータでルーティングしてもらう 2.新しく回線を追加契約する 3.クイックでルータを追加し、ルーティング設定する
※今回は具体的な設定や構成の説明は省略します。
今まさに、上記3案の構成図や比較資料を作成し回線業者の方と調整を行っている最中です。
早ければ7月中にめでたく東京拠点のIPアドレス枯渇問題は解決する見込みです!
問題全体への理想的な対策
最終的に、以下を考慮して各拠点のIPアドレスレンジの見直しを行い、数ヶ月かけて一新する予定です。 ・全社員ノート化に伴い有線LANを廃止し、1人2IPにする ・社員増減の傾向を考慮し、数年後の社員最大数を予想する
最後に
大きな環境の変化があったために起きた今回の問題ですが、
今後は1人1IPではなく、1人複数IP持つことを考慮して設計しないといけないと実感しました。
まだIPアドレス枯渇問題は解決途中ですが、大きな責任を伴う作業なので引き続き慎重に進めていきます!
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