クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

現在地を「正確に」認識するということについて

はじめまして、ソフトウェアエンジニアのうまうまです。

昨年10月に中途入社してから8ヶ月目に突入し、刺激的な毎日をすごしています。
今回は私が日頃意識している『現在地を「正確に」認識する』ということについて言語化してみようと思います。

現在地を認識するということ

業務において「現在地を認識する」ということは日常的に行われている行動だと思います。 私の例をいくつかあげると以下のような場合に「現在地を認識する」という行動をとっています。

  • 個人目標設定
  • プロジェクトのゴール設定
  • チームの改善活動
  • 日々のタスクのスケジューリング

例からもわかる通りに主として「目標を定める」「目標への道筋を検討する」「目標の達成度を確認する」場合に現在地を認識するということをやっています。業務の多くが現在地と目標のギャップを埋めるための活動とも言えるかもしれません。

業務の多くが現在地と目標のギャップを埋めるための活動であると考えると「成長したい」「成果を出したい」と考えた時に現在地を認識することが重要であることは言うまでもないと思いますが、当事者として現在地を認識する場合は以下のような要因により認識に誤りがある場合があります。

  • 過大評価
  • 過小評価
  • 二極化思考

現在地の認識が誤っている場合

それでは、現在地の認識が誤っている場合にはどうなってしまうのでしょうか?
私は成果を出すことが難しくなると捉えています。以下はその例です。

  • 現在地を過大評価した結果、目標も身の丈を大きく超えた目標になってしまい達成が不可能になる。目標に向かうプロセスも身の丈を超えているため、次につなげることも困難になる。
  • 現在地を過小評価した結果、目標達成が容易なものとなり目標達成はできるものの次につながるものが何もない結果となる。

また、現在地の認識の誤りは当事者だけでなく周囲にも良くない影響を与える可能性もあると思います。以下は私が過去に見た例ではありますが、みなさんも同じような事例を見たことがあるのではないでしょうか?

  • 現在地を過小評価しているメンバー/チームの現在地を基準にすることで他メンバー/チームが現在地を誤認してしまう
  • 誤った現在地の認識のまま他チームや上長に協力を求め、多くの工数をかけても結果として成果を出せない

現在地を「正確に」認識するために

上記のように現在地の認識の誤りが成果を出すことを困難にすると考えると、現在地を「正確に」認識することは自分にとっても、周囲にとっても重要であることがわかります。

しかしながら、自分自身とそれを取り巻く環境が変化し続ける中で現在地を100%正しく認識できるかというとそれもまた難しいことではあります。

少しでも現在地を「正確に」認識するために、私は以下の3点を意識しています。

  • 自分の認識を疑う
  • 事実を元にした客観視
  • 納得感より正確さ

自分の認識に何らかのバイアスがかかっていないかを疑い、自分の認識がただの思い込みではないかを事実を元に検証しながら俯瞰的に眺めることで、少しでも「正確」な認識ができると考えています。

また、特に重要と考えているのは「納得感より正確さ」という部分です。現在地の認識には「そうであれば辻褄があう」「そうであってほしい」というような納得感よりも正確さが求められると考えているので、一見納得感のある認識であっても、客観的事実と合致しない場合は正確ではないと考えるようにしています。

自分だけの認識だけでは不安な場合は、他のメンバーの認識との擦り合わせをすることでより「正確」な認識に近づける場合もあると思います。

最後に

私も自分自身や所属チームの現在地を「正確に」認識できているか自問自答の毎日ではありますが、少しでも「正確に」認識しようと意識して日々をすごしています。

途方もない世界が広がっているビジネス・ソフトウェアエンジニアの世界だからこそ、自分の現在地を「正確に」認識し、目標とのギャップを埋めていくことが大切なのではないかと私は思います。

現在地を「正確に」認識し、適切な手段でギャップを埋めることで成果を出していきたいですね。


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