クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

クイックに入社してから学んだインフラの業務を行う上で大切なこと

こんにちは、インフラチーム所属のにっしーです。

クイックに中途入社してから1年半ほど経ち、少しずつ業務に慣れてきたかなと思いつつも、まだ未熟なところも多々あると感じており、精進を続ける毎日を送っています。 今回はタイトルにある通り、私がクイックに入社してから学んだインフラの業務を行う上で大切なことを紹介してみたいと思います。

コスト意識を持つ

インフラのリソース構築に関して、現在はAWSやGCPなどのパブリッククラウドを利用する会社は多いと思いますが、クイックも例に漏れずAWSを利用しています。クラウドだとWebの管理コンソールでクリックするだけでVMやデータベースを構築出来るため、必要なタイミングで素早くリソースを追加することが出来ます。そして、インフラのリソースを追加する際、当然追加したリソースに応じた費用が発生しています。

前職ではコスト管理は自分で行っていなかったので、インフラ構築時にコスト計算はほとんど行っていませんでした。そのため、コスト意識を持って業務を行うことはあまり無かったと言えます。

一方クイックの業務では、新規リソース作成時にどれくらいの費用が発生するかの試算も併せて行います。また、夜間などのリソースが使われない時間帯でのリソースは停止するようにします。他にも、定期的に不要なリソースが存在するかの調査を行い、不要と分かったリソースは削除しています。

最初はなぜそこまでするんだろうと思っていたのですが、業務の中で構築するリソースの費用は会社の請求として計上されており、無尽蔵に使えるわけではありません。そのため限られた予算の中でリソース構築をしなければならないのは当然で、コスト管理は必須といえます。不要なコストは削減することで、純粋に利益向上に繋がりますし、検証などの別の目的をもったリソース構築に充てることもできるでしょう。また、新規リソース構築を行う際にどれくらいのコストが発生するかの見積が出来ていれば、コスト面も踏まえたより良いインフラリソース構築が出来るようになる、とも考えています。

これらは前職までに働いていたときは無かった考えで、クイックに入社してから業務の中で培われたものになります。個人的には、インフラエンジニアとしてこの「コスト意識を持つ」という考えを大切にしていきたいと思っています。

作業手順書を作る

クイックではインフラの作業を行う際、作業手順書を作成し、それに沿って作業を実施します。 作業手順書の必要性については人それぞれで考えが違うと思いますが、作業手順書を作ることのメリットとしては下記のようなものがあると考えています。

レビューが出来るようになる

作業手順書を作ると作業手順が目に見える形になるため、他の誰かにレビューしてもらえるようになります。また、レビューを通し手順を修正することで作業手順の品質を上げることが可能になります。インフラの作業においては小さなコマンドの誤字やコピペミスであってもサイトの障害に繋がってしまう恐れがあるため、事前にレビューをすることで手順の誤りを無くすことができるのは重要になります。※実際の作業時はいきなり本番環境で作業することはなく、前もって開発環境で作業と動作確認を行います

ノウハウの蓄積ができる

作業手順書を作成すると、将来同じような作業を行う場合に過去の手順書を流用できます。 チームのルールとして、Backlogチケットに手順書のURLを記載するようにしているので、過去チケットを調べた時に手順書も簡単に見つけることが出来るようになっています。同じような作業を行う場合に毎回一から手順書を作るよりも、過去の手順書を流用出来た方が、作成すること自体の手間もかからずにすみますし、何より時間の節約ができるという恩恵があります。また、過去に実施された手順書を見ることで、インフラ初学者の 学習を早められるメリットもあるのでは、と考えています。

前職までは作業手順書を作るというようなことは行ってなかったのですが、上述のメリットを踏まえると作業手順書はインフラの作業においてとても重要なものだと感じています。

あとがき

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 今回は「クイックに入社してから学んだインフラの業務を行う上で大切なこと」を紹介してみました。 お読みいただいた方の参考になるところがあれば大変嬉しいです。


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