クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

21 世紀のターミナル「Warp」のご紹介

お久しぶりです。じゃがいもです。

最近はハンバーガーを作ることにハマっています。 作るときに困ったのが、バンズを手に入れることでした。結局、6軒スーパーを巡って見つけることができました。 皆さんも、作る時はバンズの販売場所を事前に調べるのをおすすめします。

みなさんターミナルは何を使用していますか?

macにデフォルトで搭載されている「ターミナル」でしょうか。それとも「iTerm2」でしょうか。他にもたくさんありますね。

それぞれ特徴はありますが、「ターミナルが重たくなってきた方」「ターミナルを乗り換えることに躊躇していた方」「AIの力を借りて業務効率をアップさせたい方」に次世代のターミナルである「Warp」の紹介をさせていただきます。

私は、軽量な点に強く惹かれ、「Warp」を使用し始めました。

この記事の対象

macを使用している方向けに書いています。 というのも、今回使用する「Warp」というアプリが現状macにしか対応していないためです(Windows, Linuxは今後対応する予定)

「Warp」とは

WarpのCEO曰く、 エンジニアは「コード エディター」と「ターミナル」を使用して開発をしているが、コードエディターばかり進化していて、ターミナルを使用すると1970年代に戻った気分になる。開発者が未来を築くのを支援するためのものとして提供されたのが「Warp」です。

「21 世紀のターミナル」と呼ばれています。

参考【https://www.warp.dev/blog/introducing-warp

「Warp」の特徴4点

1、 設定なしで高機能なターミナルを使用できる
インストールはdmgか、brewから行うことができます。 インストール後はアカウントを作成してサインインすればすぐに使用できる状態になります。

brew install --cask warp

初期設定の状態から、高機能でデザインもかっこいいターミナルを使用できます!

2、非常に軽量
言語として「Rust」を使用し、GPUでレンダリングするので高速に動作します。

今まで「iTerm2」を使用していましたが、体感速度は3倍くらいになっていると感じます。

以下はvtebenchのスクロール テストの結果です。 これだけ高機能なターミナルにも関わらず、標準で搭載している「terminal」よりも高速な結果となっています。

参考【https://www.warp.dev/blog/how-warp-works

3、生成AIによる補完、アドバイス
・Warp AIの搭載
実装に困ったことがあれば、日本語で質問をすることができます。

以下の例では、AIに「node.jsでS3に接続するスクリプト」を聞いています。

また、コマンドを忘れてしまっても、やりたいことを入力すればサジェストを出してくれます。
使い方は、コマンド入力欄に「#」を入力してから、やりたいことを入力します。

以下の例では、「Desktopにtestというフォルダを作成したい」とAIに聞いたところ、「mkdir ~/Desktop/test」コマンドをサジェストしてくれています。

・エラー分析
コマンド実行してエラーが返ってきた場合、どんなエラーが発生しているのかAIに聞くこともできます。

以下の例では、「mkdirrrrr ./test」というコマンドを実行した時に「mkdirrrrr」なんてコマンドはないよ。と怒られています。 該当のコマンドの※ブロックを右クリックし、「Ask Warp AI」で修正方法を聞くと

シェルにはこんなコマンドないよってこと、代わりに「mkdir ./test」のコマンドを実行するといいよ。と修正コマンドまで教えてくれました。

※warpではコマンド入力とアウトプットを1つのグループ(Blocks)と呼びます

気になるセキュリティに関してですが、入力内容はWarpが管理するサーバーには保存されず、モデルのトレーニングにはデータを使用しないようになっています。

ですが、使用状況の収集は行われているので、気になる方は、「Settings」の「Privacy」の項目から、「Send app analytics」「Send crash reports」をオフにすることで、情報は共有されないようになります。

詳細は公式のプライバシーページをご確認ください。

4、デフォルトから非常に高機能
デフォルトでZshが採用されているので、起動したらそのまま使用することができます。

・カーソルの移動がGUIで行える
「mkdirr」と誤入力してしまった場合の例です。 マウスカーソルでカーソルを当てたい場所をクリックすると、カーソルの移動ができます。

・⌘+Tで新しいタブ

・⌘+Dで分割画面

・コマンドのシンタックスハイライト
カスタマイズせずとも、コマンドの単語ごとにシンタックハイライトが適用されます。

・コマンド入力補完・候補の表示
以下の例では、「docker」と入力し、矢印キーで候補を選んでいる様子です。

・⌘+Pでコマンドパレットの表示
ショートカットキーを検索できます。

おわりに

他にもいろいろな機能が搭載されているので、気になった方はぜひ公式ホームページをご覧ください。

ターミナルは流行り廃りがある領域ですが、「Warp」が今後のデファクトスタンダードになってほしいと思っています。

以上ここまでお読みいただきありがとうございました。


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