はじめまして!新卒入社1年目、デザイナー兼イラストレーターのchimiです。 現在はサービス内のイラストを中心に、クリエイティブ制作を担当しています。
クイックに入社して約10ヶ月、学んだことは多くありましたが、自分の中で一番成長を感じた部分は、”苦手で避け続けてきた人間イラストを楽しく描けるようになった” ことだと思っています。
なので、今回はイラスト制作において私が実行してきた「苦手と向き合い、楽しく付き合っていく4つのコツ」についてお話しできたらと思います!
苦手と向き合う4つのコツ
1.苦手を分析する
苦手克服を目指す前に、まずは自分の苦手を分析してみましょう。 今回の「苦手を分析する」でのゴールは、苦手に対しての「わかんない・・・不安・・・」といったマイナスな気持ちを少し軽くして、「ちょっと描いてみようかな?」と思えるようになることです!
イラスト制作においての苦手って、ぼんやりとした「わからない」をそのままにしていることが大きな原因だと思います。
この漠然とした「わからない」部分を、一つずつ丁寧に洗い出して考えてみることで、どこを集中して練習すべきかが見えてきます。 更に、苦手の具体的な数が分かることで「これくらいならできるかも!」と、やる気にも繋がると思います。
例として、私が以前人間イラストに対して「わからない」と思っていたことを並べてみると、
- 手の構造が複雑でわからない
- 関節の位置がわからない
- 正しい手足の長さがわからない
- 顔のパーツのバランスがわからない
- 手足などのパーツの身体への付き方がわからない
といった5つが出てきました! 苦手な部分が具体的になったことで、少しとっつきやすく感じられてきたのではないでしょうか?
2.目標を立てる
苦手を分析したので早速描いてみよう!となる前に、目標設定を行います。
ゴールのわからないマラソンなんて絶対走りたくないですよね? ゴールを決めて、できるだけ最短ルートで楽々ゴールテープを切ってやるぜ!という気持ちで目標設定を行いましょう。
「苦手なところもうまく描けるようになるのが目標なんでしょ?」と思うかもしれませんが、もう少し具体的にしたいですね。
- いつまでに
- 何を
- どれくらいできるようになるか
という3つの要素を追加して目標を立ててみましょう! 達成期限は、ざっくりとでもよいので設定しておくと先延ばし癖が出にくいと思います。
例えば、「半年後には、様々なポーズでの人体のバランスを完璧に取れるようになる」とか、「1年後には、他の得意なイラストと同じ時間で人物イラストを作成できるようになる」とか、自分のレベルに合ったゴールを設定しましょう。
イラストは、正解もなければ上達の上限もないものだと思うので、目標だけでも具体的にすることで進む方向を見失わずに済みそうです。
最終的なゴールを決めたら、次は小目標を立てましょう。 ゴールから逆算して「これならできるかも」という範囲の小さな目標をいくつか設定します。
先ほどの「半年後には、様々なポーズでの人体のバランスを完璧に取れるようになる」を例として小目標を立ててみます。
- 人体のパーツの比率を覚える
- 正しい比率で人体のアタリが取れるようになる
- 資料と同じポーズで人体を描けるようになる
- 資料を参考にしながら自分でポーズを考え、正しい比率で描けるようになる
こんな感じでしょうか。こちらはあくまで例ですので、目標をもっと細かく刻んだり、小目標にも期限を決めたりなど、自分のやりやすいように設定してみてくださいね。
また、ずっと苦手の練習だけを続けると、自信を無くしてしまう原因にもなるので、好きなイラストを合間に描いたりなど、息抜きの時間も大事にしましょう。
私は、人間イラスト約10点につき1〜2個の小目標を設定して進めることで、小さな成功体験が積み重なり、「苦手を潰すのって楽しいかも!」と思えるようになりました。
3.資料は見れば見るほどえらい
みなさんはイラストを描く時、どのくらい資料を見ていますか? 資料を見ずにサラサラ描けることをかっこいいと思ったことってありますか?私はたくさんあります! 資料は大事だと分かっていても、最低限の資料だけ見て制作してしまう癖が私にはありました。
自分のことを棚に上げまくって言いますが、資料は見れば見るほど、調べれば調べるほどえらいのです。ものすごく。
ものの構造や本質をちゃんと理解できていないと、「わからない」や「苦手」という気持ちに繋がります。
本質を理解して、絵に説得力を持たせるためには、ものをしっかり観察したり、資料をよく見ることがすごく大切なんですよね。 そして本質の理解が進むと、苦手な中でも描くのが楽しいポイントが少しづつ見つけられるようになってくるはずです。
資料をよく見て、本質をとことん理解しようとする姿ってめちゃくちゃかっこいいと思います。 検索したり、自分で撮ったりなど、自分のやりやすい形でどんどん資料を集め、よく観察してみてください。
そして、ちゃんと資料を見ながら描いてる自分ってえらい!かっこいい!という気持ちで制作しましょうね。
4.うまく描けたら自分を褒める
今回は「苦手な中の得意を見つける」ことと「自分を調子に乗せる」ことが大切です。
いざ制作してみると、やっぱり初めからうまく描けるようになるわけありませんよね。 思い通りに描けなくて、もやもやしたり凹んだりすると思います。
そんな中でも、「あ、この線きれいに引けたな」とか「目はいい感じに描けたかも」とか、 うまく描けたところが少しでもあれば思い切り自分を褒めてください。
他の人から見て下手くそだったとしても一旦は気にせず、自分の視点を評価基準にして、「意外と描けるじゃん!」と、自分をその気にさせましょう。
苦手な中でも得意な部分を見つけてみると、ちょっぴり制作が楽しくなって、続ける力になるはずです。
まとめ
さいごに、私が業務で人間を描くようになった最初期のイラストと、最新のイラストをご紹介させていただきます。
▲最初期のイラスト
▲最新のイラスト
絵柄はある程度統一していますが、 初期のイラストは関節の描き方などに迷いが見えるのに対して、 最新のイラストの方は、関節や手足のプロポーションが整っていたりなど、説得力があるかと思います。
また、作業スピードも大幅に上がりました。 上下のイラストはどちらもほぼ同じ時間をかけて制作しています。
こうやって見比べてみると、自分の成長に気付けてなんだか嬉しくなりますね。
今回は苦手と向き合うための4つのコツについてお話しさせていただきました。 これらのコツは、あくまで私はこうしたよ!というだけのものなので、ぜひ自分に合った向き合い方を探してみてください。 どんなやり方であっても、苦手なイラストを克服しようと頑張る、それだけで素晴らしいことだということは忘れないでくださいね!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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