生まれてはじめて日傘をさしたら後ろの女性から「え!まじで!」という声が聞こえてきました。
サーバサイドエンジニアのフルーツパーラーです。
先日社内でスクラム開発について発表を行いました。 その時のワークの結果も併せて、みなさんに共有したいと思います。
発表とワークを通して、いかに見積もりが曖昧な事なのか。曖昧な状態をどう解決していくか。という事を実感して頂ける思います。
もしご興味がありましたら是非ワーク(問題)もお手元で試して頂きたいです。
お伝えしたい方
- 見積もり?そんなの正確にできるよ。と日頃思っている方
- スクラム開発に興味がある
スクラムを進めようと思ったきっかけ
- 不確実性がある中でも改善を繰り返しながら短いスパンで価値を出したい
- チーム自ら答えを出せるチームを作りたい(職域を自ら超えるチーム)
自身のキャリアを通していろいろ試して来ましたが、 細かなサイクルで改善を繰り返しながら価値を届けるという点で スクラム開発が興味深く、開発に取り入れようと推進しています。
本記事の読み進め方
スクラムの話の前に、見積もりがいかに不確実性を含んでいるかについて話をします。
問題が4問あります。
試したい方は回答用にA4用紙1枚とストップウォッチを用意して下さい。
問題の答えを考えて次のスライドに進んで下さい。
スライドに出てくる問題は以下です。
- やきそばの話
- いちえーいち(1A一)ゲーム
- 1回目(基本)の見積もりと実績
- 2回目(応用)の見積もりと実績
- ドッグポイントゲーム
スライドの紹介
社内で行った時の見積もりゲームの結果(問題のネタバレ含む)
1. やきそばの話
「8分以下で食べられる」と回答した人は全体の87%でした。
先にお湯を沸かしたり、強い火力で沸かすなど改善の余地はたくさんあります。
カップやきそば自体は3分で作れるからだいたいこれくらいだろう。という事から5分や8分という回答が多かったと考えられます。
電気ケトルで700mlのお湯を沸かすのに3分〜4分かかりました。
感覚と実測値の違いは身近なところにあります。
2. いちえーいちゲーム
1回目(基本)の見積もりと実績(単位:秒)
平均値、中央値ともに実績の3倍近い見積もりを行っています。
結果から、人は経験がない事に対して、バッファを多く含ませると言えると思います。
最小値 | 最大値 | 平均値 | 中央値 | |
---|---|---|---|---|
1回目(見積) | 30 | 420 | 141 | 120 |
1回目(実績) | 20 | 100 | 46 | 45 |
2回目(応用)の見積もりと実績(単位:秒)
1回目の見積もりとくらべ、おおよその実績が想像出来た事から、平均値、中央値の見積秒数は1回目より少なくなっています。 また、実績との誤差も10%-30%と、近い値になっている事が結果からわかります。
最小値 | 最大値 | 平均値 | 中央値 | |
---|---|---|---|---|
2回目(見積) | 45 | 300 | 91 | 60 |
2回目(実績) | 54 | 120 | 83 | 80 |
2回目の問題の意図としては、1回目に見積もった内容の仕様変更やマルチタスクによる切り替えコストの増加を想定しています。
結果の中央値は1回目と2回目で約2倍の違いがあります。
これが実際の作業だったら、見積もった時間と同じ時間の遅れが発生する事がわかると思います。
まとめ
いかがでしょうか?
見積もりは多くの不確実が含まれる事がわかりました。
プロジェクトを進める中で、見積もりの精度を上げるという事も重要ですが、いかに実績ベースのベロシティを見ながら、
早い段階で改善を回していく仕組みを考えるか?という事も併せて重要だと考えています。
弊社ではユーザに価値のあるプロダクトを考え実現し、『明日のはたらくを創る』仲間を募集中です!
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