クイック エンジニアリングブログ

株式会社クイック Web事業企画開発本部のエンジニアリングチームが運営する技術ブログです。

システムエンジニアのマネージャーとして想い描くもの

こんにちは。
マネージャーのnakayanです。

今回は、マネージャーとしての立場で思うことを綴ってみたいと思います。

私は新卒で入社して元々は営業職でした。
そもそもPCやシステムのことは全くわからず、『OS?』『ブラウザ?』みたいなレベル。。。
一番の衝撃は、Web上で表示されているページが絵ではなく文字であるということ。
正直『( ゚д゚)???』という感じです。

そんな私が、いつの間にやらWebマーケターになり、UI設計を行い、徐々にシステムに関わるようになりました。

データベースのことも分からないし、プログラミング言語も何もわからない…
そんな中、中途入社・新卒入社を含めて本当に優秀で志の高いメンバーが集まっています。

各メンバーが、チームをどう作り上げていくか、組織をどう変革していくのか。
また個人としてのスキルをいかに高めていくのか。
常に向上心を持ってITの力で貢献し、変革を起こす意識を持ってくれていることを誇りに思うし、とても頼もしく、信頼しています。

ただ、自分以外がSEという組織の中でマネージャーを担うことの責任と難しさを痛感しているのも事実です。

マネージャーは偉いわけでも支配者でもない

マネージャーとは、役職としての立場は上でも実際の支配力はないと思います。
自分が設計者や開発者である場合は、自分の思い描いたプロダクトを生み出すことに集中すれば良い。しかしマネージャーになると、メンバーが要望を理解し、期日通り正確に仕事をこなすことを祈って信じるしかないのです。

特に、開発者からマネージャーになったわけではない、私のようにエンジニアのバックグラウンドを持たない場合は、さらに支配力を持ちません。
開発に必要な工数の見込みが的確なのか、その時々での選択が正しいのか、コーディング内容が良いものなのか…わからないことだらけです。
そんな状況なので、技術力がない自分は、その部分でメンバーからの信頼を得ることができません。

そのような人物にSEのマネージャーが務まるのかという問題なのですが、それでもSEではない自分にしか出来ないこともあると思っています。

常にエンドユーザー目線で考え、どのようなプロダクトが求められているのか、本当に良いものはどんなものであるか、開発するプロダクトの質を高めるために考えること。これはSEとしてのバックグラウンドがないからこそ、型にはまらない自由な発想ができることがあるはずです。

マネージャーの仕事とは

基本的には、チームのプロダクトの質を高めることだと思います。
そのために何をすれば良いのか…それは、SE出身であってもそうでなくても変わらない。メンバーである開発者が開発に集中できる環境を作り上げることだと考えています。
これには、組織の中で開発者の立場を確立し、風土・体制・制度自体を変えていくことも含まれるし、小さい単位で言えば、邪魔な仕事を極力排除していくことも挙げられます。
邪魔な仕事をマネージャーが請け負うことも必要だろうし、可能なものであれば、邪魔な仕事自体をなくすために行動を起こすことも重要です。

また、対人関係で発生する摩擦に関してもマネージャーが負担する大きな仕事のひとつです。社内外含め、開発者ではない関係者との交渉は絶対になくならないし、良いプロダクトを生み出す上でも、開発を進めていく上でも非常に重要です。もちろん、メンバーの中には交渉の部分から矢面に立って仕事を進めていきたいというメンバーもいるので、この場合はメンバーの意思を尊重するべきだと思います。

そして最大の役割は、当然のことですが全責任を負うということです。
人間なので、当然誰しも疲れることもあれば間違えることもあります。
メンバーが失敗したのであれば、マネージャーの失敗であり、メンバーの問題はマネージャー自身の問題となります。
自分にはできないことをメンバーが担ってくれているからこそ、メンバーを信頼しているし、質の高いプロダクトを生み出すこと、仕事の成果に責任を負います。

最後に

マネージャーとしてITの知識・スキルに関する勉強を続けていくことは大前提ですが、メンバーを信頼し、メンバーから信頼してもらえるような関係づくりを大事にしていきたいです。
先ほども述べたように、マネージャーは偉いわけではなく、自分の思い通りにメンバーを動かす必要もないと思います。
ともにチームとして目指す姿を共有し、それぞれのメンバーの得意なこと、苦手なことをお互いに認めて楽しみながら良い仕事をする!
自分もいちメンバーとして、共にチームを作り上げていく先導役になりたいと思うし、その先にたくさんのエンドユーザーが喜んでくれるサービスを生み出していきたいと思います。